女性エンジニアが仕事と育児を両立できるようにするには、経営者や総務、人事部門の担当者だけでなく、社内全体で一人ひとりのエンジニアに対してきめ細やかなフォローをする必要があります。
特に、長時間労働が常態化している現場においては、エンジニアの一日の労働時間や残業時間をできるだけ短くしたり、業務中にしっかりと休憩時間を確保できるよう努めたりすることが大事です。
また、若い女性エンジニアが活躍できる現場を目指すうえで、産休や育休の期間を長めに申請できるようにしたり、年間を通していつでも休暇を取りやすい雰囲気を作ったりすることも大事です。
多数の女性エンジニアが在籍するIT企業における処遇改善の取り組みについては、ビジネスやITなど様々な分野の専門誌やサイトなどで紹介されることがあります。
そうした中、職場環境の改善を図るうえで、社内の各部署の責任者が信頼できる情報源を利用して、個々の女性エンジニアの負担が少ない職場を目指すことが大切です。
一般的に、数あるIT企業の中でも産休や育休を終えた女性エンジニアを対象とした職場復帰のプログラムがきちんと用意されているところは、女性の求職者にとって魅力的な職場として高く評価されています。
なお、スムーズな職場復帰を実現するにあたって、複数回にわたり所属先の上司や同僚とのヒアリングの機会を設けたり、仕事を再開する前に必要に応じて研修を取り入れたりすることも有効です。